読了
- 大江健三郎 『性的人間』
『セヴンティーン』は、私がセヴンティーンな男子でなくてよかった。でなきゃ読み終わらんかった。な、たぶん。こわいよ。触られたくない部分を執拗にせめられる。かんべんしてください。右に走る道が私に見えなかったのは…。まぁ代わりがあるからいいのか。
『共同生活』は孤独のはなし。共感は認めたあかんような後ろめたさをともなう。だって人はひとりじゃないんやろ?たすけあって、ちゃんとせなあかんのやろ?そう考えなあかんのやろ?ズブズブ深い不快。P195*1後半が核だとおもうの。話の?私の?みんなもこんなん考えてるの?そう思ってええの?あぁ、でも、私はまだ求めている。から、大丈夫。聞いてくれる、話せる相手もいて、それで救われる。なら、大丈夫。消えることも、解決することもない問題を、みんなそれぞれ持っているのですよね。そうなんですよね?
- 作者: 大江健三郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1968/04/29
- メディア: 文庫
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*1:この単行本でのページ数